都会から地方へ移住することを大げさに考えなくても良いかもしれないという話

都会から地方へ移住することを大げさに考えなくても良いかもしれないという話:アイキャッチ 都会を考える
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「移住する」というと「えー、すごい!」とか「いいなー」という反応をもらうことが多いのですが、実はそこまで大げさな話ではないんじゃないかとも思うのです。

というのも、僕自身がそうであったように、東京(とか大都市圏)に来るときに「地方→都会」に移住した人は多いと思います。都会から地方ったって、離島ったって、その逆を辿るだけのこと。

しかも、もともと地方で暮らしていれば、ある程度地方の暮らしがどういうものか、すでに分かっているわけです。東京に来る時は都会暮らしの経験なんてなかったのに(だからこそ憧ればかりで現実は厳しかったりするのですが)。

そう考えると、ただの引っ越しなのです。これは。そういう引っ越しをする人が少ないから、珍しいから、大きな話に見えるだけで。

移住先を選ぶのも引っ越し先を選ぶのもかわらない!?

当然、移住ならではのちがいは至るところにあるのですが。あえて、できるだけ気軽に考えてみることにしましょう。

たとえば、引っ越し先を選ぶ際にも、引っ越す街の環境――買い物、病院、交通、教育など――、家がどういう場所にあり、どういう間取りなのか、といった点は気にするのではないでしょうか。

実際、僕は東京に来てから3度引っ越しましたが、いずれも同じようなポイントを調べ、時に同じような点を妥協(狭いとかちょっと駅から遠いとか)して引っ越す先を決めている気がします。

最初に東京に来た時とのちがいは、「そもそもの街選びをする知識がついた」ってとこでしょうか。とはいえ結局、(家賃相場や職場との交通の便など)大体の場所を絞ったら、あとは同じようなもんです。

移住の場合も結局は引っ越しですから、家を選ぶという段階になれば一緒です。その前の、「どこに移住するか」を決める段階が、「そうだ!東京へ行こう」という都会に行くのと違って選択肢が多く、さらに言えば地方はどこも一長一短、帯に短したすきに長しということが起こりがちなため、決めるのが難しいというのはあるかもしれませんが…。

逆にいえば、「どこに住むか」が決まれば、あとはただの引っ越しなのです。距離が遠いとか、その街の予備知識が足りないとか、そういう面はあるにせよ。

移住が引っ越しは変わらない?同じ?どちらにせよフィクションなのだから

年末の音楽番組でお気に入りだったのが、平井堅の「ノンフィクション」。人気ドラマ「小さな巨人」の主題歌としてヒットしたわけですが、あれ、いい歌ですよねー。

…なんの話でしたっけ。

ああ、移住と引っ越しが違うかどうかという話ですね。それは近所に引っ越すのと、(僕のように)何百キロも離れた場所に移住するのはいろんな意味で違います。違うと思えば。

結局は自分の意識次第なのだと思います。「移住は大変」というのも、「引っ越しと同じ」というのも、その人の中でのフィクション。どちらも真実であり、どちらもまちがいなのかもしれません。

ただ、実際に移住する立場からいうと、「移住と引っ越しを別物」と考えるほうが覚悟が決まっていい人と、「移住も引っ越しも変わらん」と思って気楽に考えた方がいい人がいて、どちらにせよフィクションなのだから、都会から地方に行きたいなら行けばいいと思っています。

ちなみに我が家は僕が「移住も引っ越しも変わらん」と思う派(前述のとおり東京に移住してきているため、2回目)、奥さんが「移住と引っ越しは別物」と思う派(そもそも30年近く実家暮らしだったため、引っ越し自体がおおごと)です。

で、この場合、僕は「移住と引っ越しを別物」と考えたほうがたぶんよくて、奥さんは「移住も引っ越しも変わらん」と考えた方が良いんですね、たぶん。

要は、やりたいならやれるように自分の思考を持っていったほうが楽しい、ということです。やりたいことをやるために、自分のまわりの世界を自分で塗り替えてしまう。それくらいで、ちょうど良いのではないでしょうか。(何の話なんだろう、この記事。)