その昔。源氏と平氏が激しい戦いを繰り広げた時代。
壇ノ浦の戦いと呼ばれる最終決戦に源氏が勝利を収め、平氏は滅亡。その後、鎌倉幕府が設立され、鎌倉時代が始まりました。
え?何の話をしているかって?
実は、奄美大島には戦いに敗れた平氏の残党が流れ着いたといわれる「平家伝説」なるものがあるのです。今回ご紹介する蒲生崎観光公園は、その伝説が残る場所です。
蒲生崎観光公園とは
蒲生崎観光公園は、奄美大島の北西の端に位置しています。高台になっているという立地も相まって、源氏に敗れ逃げ延びた平氏はここに見張り番を置いたといわれています。
その名は、蒲生左衛門。彼の名こそ、蒲生崎の由来となっており、公園内には蒲生左衛門を祀る蒲生神社があります。
見張りの場所に選ばれるだけのことはあって眺望抜群。展望所があり、周囲を一望できるのも魅力の場所です。
蒲生崎観光公園の見どころ
まずは展望所からの絶景!ぐるっと美しい東シナ海に囲まれており、笠利湾、龍郷湾、奄美クレーターなども見ることができます。
展望所は高台にあるため、眺めが良いだけでなく、風が心地よいタイミングだと最高です。風が強すぎるとまあ…なんですが…。夕方なら東シナ海に沈む夕日を楽しめるポイントでもあります。まあ、島の西側はおおよそ夕日が楽しめるというウワサもありますが…。
ヒカンザクラの季節には、桜を楽しむこともできます。ふだんそんなに人が多いスポットではないので、ゆっくり楽しめるのもうれしいですね。
蒲生崎観光公園へのアクセス
もう、レンタカーで行くしかないです。
奄美空港からは約30分程度、名瀬方面からだと1時間少しで到着できると思います…。
途中で山道に入っていくので、運転に慣れていない方はちょっと気合が必要かも。突き当たりまで進んでいけばちょっと広めの整備された駐車場があるので、そこに車を停めれば、あとは少し歩くだけで蒲生神社にも展望所にもすぐ行くことができます。