奄美大島での子育ての現実。果たして島は子育てに向いているのか!?

奄美大島での子育ての現実。果たして島は子育てに向いているのか!? 奄美大島暮らし
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奄美大島にUターンする方によく見られるケースが、「子育ては島でしたいと思った」というもの。もちろん、両親(子どもから見ると祖父母)がいるということも大きいのでしょうが、そもそも都会に比べて子育てしやすいから、という面も大きいようです。

実際、我が家の奥様も「横浜じゃなくて奄美で子育てすることになってよかった」と証言しているので、どうやら奄美大島が子育てに適した環境であることは間違いないのか、どうなのか、都会で子育てしたことがないのでなんとも言えないところもあるのですが、移住して島での子育てってこんな感じだよ、というお話をまとめてみました。

奄美大島の保育園(幼稚園)事情

保育園の待機児童問題については、地域によって…というのが正直なところのようです。が、そもそもの人口が少ないため、いかんせん待機児童といっても行列待ちとまではいっていない…はず。

奄美市内の場合、公立の幼稚園に加えて人気の幼稚園があったりするので、幼稚園と重なる年代層であれば比較的通園先には困らないイメージです。

ただ、奄美市内といっても保育園に関しては旧名瀬市の中心部とそれ以外では変わってきます。中心部であれば、大体の住宅地に対して1箇所は保育園があるので比較的近い保育園に通いやすいのに対し、それ以外の地区(住用・笠利・名瀬の中心部以外)の場合はへき地保育所という形になり、場合によっては保育園までが遠いということも…。

もっといえば、奄美市以外(龍郷町・瀬戸内町・大和村・宇検村)については、もう住む場所の近くにいい保育園があるのを祈るしかない雰囲気が……(そうでもなかったらスミマセン)。

ちなみに、保育園の審査は移住者などは優先されやすくなっているようです。実家が島内にない等の事情を考慮してもらえるようになっているというわけのようで…。

奄美大島の子育ての環境

市の制度などについてはまさにあまり比べようがないところではあるのですが、子ども手当とか、3歳以上の保育無償化とか、そういった国で推進している事業は別として、地区ごとに子育てを相談できる先輩ママ(おばさん?)がいたり、助産師さんが出産後ケアに訪問してくれたり…といったあたりの子育て支援には力を入れているようです。

気になるであろう医療関連ですが、病院(かかりつけ医)については、中心部をはじめ、小児科があるので特に困ることはないと思います。我が家は歩いて5分のところにかかりつけの医院があり大変助かっています。なお、かかりつけ医では厳しい時は県立病院に行くことになりますが、重病にならない限りは問題なさそうです。

余談ですが今年のゴールデンウィークは長かったため、我が家の娘さんは連休中に診療日を設けてくれていた県立病院に駆け込む羽目になりました…。

大自然、そして心優しい島の人々。それが子育てにとっては最高のメリット

制度や環境について細かい話はまだ分かっていない部分もありますが、まあ田舎の街レベルなのは間違いないので、特別子育てがしやすいか、というとそこまででではないかもしれません。

ですが、ちょっと海水浴に行けば珊瑚や熱帯魚が見れたり、亜熱帯原生林やマングローブに囲まれていたり。そういえば近所の徒歩3分くらいの距離にある小学校(このままいけば娘が通う)の裏側の並木道には、しれっと絶滅危惧種の木が植えられていたり…(奄美大島が北限らしいです)。

人間は自然の中で生かされてきた生き物である以上、自然に触れ合いながら成長できるのは、なによりの宝物だと思います。

もうひとつ。

島の人たちは基本的に優しいです。いい人が多いんです。

僕が出張に出ている間に奥さんが体調を崩した時には、奥さんの職場の先輩ママさんがお世話してくださり、奥さんが病院に行っている間、職場のある商店街で我が家の娘さん(当時4ヶ月)をみなさんがあやしてくれていたそうです…。

こういう心優しい人たちに囲まれて育っていくことで、子どもも心豊かに育てるのではないかな、なんて期待をしています。まあ、そこは親ががんばらないといけないところでもありますが(笑)、もうすでに心優しい保育園の先生たちに囲まれてすくすくと育ち始めているので、今後が楽しみです。