働かざるモノ食うべからず、などとはよく言ったものですが、一方で、「いや、働ける場所ねーよ」という状況が起こり得るのも移住ならではのスリル。いやスリルとか言ってる場合じゃないんです。深刻な問題になりかねません。
というわけで、果たして奄美大島に仕事はあるのか…!調べてきました。
仕事はある。奄美大島を取り巻く状況
結論からいうと、奄美大島は人口が減少している傾向にあり、若者が少なくなってきているため、選ばなければ生活できるレベルを稼げる仕事はある!というのが実情です。そんな奄美大島を取り巻く状況を少し考察してみましょう。
その1.古き良き、「沖縄」
沖縄と近い奄美大島。その実態は、古き良き沖縄ともいわれています。
いまや東京からも多くの企業が進出し、都市化や開発が進む沖縄本島に比べ、自然や古き良き文化が多く残っているということ。
言い換えれば、沖縄本島に比べると地場産業や地元企業以外の(IT系をはじめとする)仕事や求人は少なそうです。ただし、地場産業や地元企業の求人自体は少なくないので、仕事探しに困るわけではありません。
その2.人口(とくに若者)が減っている
というのも、この人口、とくに若者が少ないということの影響が意外と大きいようです。島内には高校までしかないため(専門学校はある)、大学に進学する若者は、東京・大阪などの都市部に出ていってしまう。
そして、都市部に出た若者はそのまま都市部で就職するため、なかなか戻ってこない。…といったサイクルのため、若者といわれる年代の人が慢性的に不足しているのが現状なのだとか。
このため、とくに若い世代であれば、仕事について心配する必要はなさそう、というよりも、他の地域よりもモテモテになれる可能性もありそうです。
その3.これからの観光需要
知床、小笠原諸島につづく世界自然遺産への登録をめざし、国立公園に指定された区画の一部となっている奄美大島。(その他は徳之島,沖縄島北部及び西表島)
早ければ2018年に世界自然遺産に登録される可能性もあり、その場合、観光需要が一気に膨れ上がることも考えられます。また、それに備えるべく、すでに空港は拡張工事が行われており、今後の観光産業の発展が見込まれています。
そうなると当然、観光産業における人手不足も今後の課題として考えられるところ。観光産業で働くという選択肢も、あるかもしれませんね。
IT企業の連合軍に、フリーランス誘致。環境整備は着々と!?
奄美大島には島内のIT企業で組合を結成し、組合内の各企業で協力してシステム開発を行っているそうです。
また、奄美市では民間と共同で「フリーランスが最も働きやすい島化」という計画を掲げており、2020年までに200名のフリーランスを育成すること、50名以上のフリーランスの移住者を呼びこむことを目標に取り組みが進められています。
同じ南の離島でも、沖縄やその南側の石垣島・宮古島などに比べるとリゾートや観光地としての発展が遅れている分、豊かな自然や独自の文化が多く残っている奄美大島。これから発展していく可能性が大きくなっている一方、これまでの若者の流出も大きく、人口は減少していっています。
都会とはちがう、島の良さを働きながら楽しむという観点では、多くの魅力と可能性が広がっている環境といえそうです。なんだか楽しみ…!