独特の生態系も残り、世界自然遺産への登録をめざす地域の中心でもある、奄美大島。もし住むなら知っておきたい、まだまだ自然が残る奄美大島の環境について、僕が知っているかぎりの情報をまとめてみたいと思います。
海、山、マングローブ。奄美大島はこんなにも美しい
海、南国といえば沖縄!というイメージが強いかもしれませんが、奄美大島も美しい海に囲まれた島です。空港のある北部の笠利では、東側の太平洋、西側の東シナ海を車で10分ほどで移動でき、それぞれの海がちがう表情を見せていることも。
南側の瀬戸内町から隣の加計呂麻島の間の海峡も、サンゴ礁もある美しい海で、海が好きで移住する人たちはこちらの地域に来ることが多いのだとか。サーファーには適した波が楽しめることが人気だったりもするようです。
一方、奄美大島は山が多く、車で移動していてもひたすらトンネルを通過することになります。見晴らしの良い展望台に行こうと思うと、ものすごい山道を車でひたすら上っていく、ということになったり…。
ただ、この山があるおかげで川にも恵まれていることから、巨大なマングローブを目にすることができます。日本国内では西表島に次ぐ規模のマングローブを楽しめるのも奄美大島の魅力でしょう。
気候は亜熱帯気候ですが、沖縄よりは北に位置する分、若干気温が低くなります。それでも平均気温が2,3℃違う程度。冬には東京などとは10℃近く差がある気候ですから、やはり南国の気候といえるでしょう。冬を楽しみたい人にはオススメできません。
あと、気候でいうと日照時間が少ないことが有名だそうです。島なので天気の移り変わりは早いのですが、曇りや雨が多いというのも特徴なので、そこは住むなら覚悟しておかなくてはいけないかもしれませんね。
ちなみに、ハブには注意が必要です。
独特の文化と歴史。奄美大島は独特だ
奄美大島が独特な文化を形成しているのは、本土と沖縄(琉球)の中間に位置することから、双方の文化の影響を色濃く受けていることが関係しているそうです。
沖縄までいくと、「琉球文化」なのですが、奄美大島はどちらかといえば本土より+琉球王国の一部であった時代の影響がある、というようなところのようで、だからこそ文化的には九州、とくに鹿児島(薩摩藩時代が長かったため)の影響も大きいようです(実際、鹿児島県だし)。
ちなみに移住については誘致に積極的。島の自治体を横断して取り組みが進んでおり、かつ住んでいるみなさんが温かいので、移住するにはなじみやすい文化があるのではないかと思っています。
とにもかくにも、奄美大島のさまざまな魅力は、行ってみれば分かることが多いかも。移住するかどうかは置いといて、一度遊びに行ってみるとよいかもしれませんよ?