夢の2分切りまであと少し!?奄美まつりの舟こぎ競争

夢の2分切りまであと少し!?奄美まつりの舟こぎ競争:アイキャッチ 奄美大島暮らし
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夏まつりといえば、舟こぎ競争ですよね。

…え?なに?そんなものは?聞いたことがない??

あれー。おかしいな。夏まつりの名物競争なのに…。

言い換えましょう、奄美大島の夏まつりの名物といえば舟こぎ競争!

なかでも200チーム近くが参加し最大規模を誇るのが、実はあの珍獣ハンターも2016年に参戦したという奄美まつりの舟こぎ競争です…!

珍獣ハンターさん参戦の記録はこちら→ http://www.ntv.co.jp/q/oa/20160821/01.html

奄美まつり舟こぎ競争とは

奄美まつりの舟こぎ競争は、170mのコースをブイを回って往復する合計340mのコースで行われます。

各チームから、以下の合計8名のメンバーが舟に乗り込み競争します。

舵担当:1名
笛担当:1名
漕ぎ担当:6名

大会は一般の部と女子・子ども会の部に分かれ、2018年は一般の部142チーム、女子・子ども会の部48チームの合計190チームが参加。

午前8時から予選が行われます。予選は5チームで競われ、上位2チームが勝ち抜け。一般の部は準々決勝に、女子・子ども会の部は準決勝に駒を進めます。

一般の部の準々決勝は熾烈。予選と同じく5チームで競われますが、勝ち抜けが確定するのは1位のみ。残りは全組の2位以下のタイム上位8チームが勝ち抜けます。当然、組の5位でもタイムが早ければ抜けるチャンスがあります。とはいえ準々決勝は12組あるため、2位以下の48チーム中8位内に入ることが必要という茨の道。

準決勝は一般の部、女子・子ども会の部とも4組。各組1位+2位以下のタイム上位1チームが決勝に進み、最終決戦、となります。決勝が行われるのは進行にもよりますが午後4時~5時頃。

ちなみにこの8時間以上にも渡る長き戦い、ずっと現地では実況されているのですが、実況のテンションはやはり決勝で最高潮になるようです。スゴイ。

現地の話によると年々優勝タイムが上がっているとのことで、過去のデータを引っ張ってくるとこんな感じ。

出典:奄美市ホームページ

一般の部:歴代優勝チームと優勝タイム
開催回 優勝チーム タイム
45回(2008年) 朝仁進興業 2:36:63
46回(2009年) 根瀬部町内会 2:41:69
47回(2010年) 奄美病院ドリームⅡ 2:13:09
48回(2011年) 根瀬部町内会 2:12:82
49回(2012年) 根瀬部町内会 2:22:18
50回(2013年) 根瀬部町内会 2:05:01
51回(2014年) 根瀬部町内会 2:04:75
52回(2015年) 仲勝壮年団 2:03:37
53回(2016年) fuuzintamaa’s 2:03:83
54回(2017年) 国直青壮年団 2:03:48
女子・子ども会の部:歴代優勝チームと優勝タイム
開催回 優勝チーム タイム
45回(2008年) 円かがんばな 3:00:81
46回(2009年) 大笠利郷友会ファイトリリーズ 3:02:76
47回(2010年) 大笠利郷友会ファイトリリーズ 2:33:27
48回(2011年) 奄美病院なの。 2:33:38
49回(2012年) 奄美病院なの。 2:45:89
50回(2013年) 奄美病院なの。 2:27:27
51回(2014年) 結miracle 2:20:29
52回(2015年) こみなとJr 2:14:86
53回(2016年) 結ミラクル 2:22:79
54回(2017年) 結miracle 2:23:42

年によって風や波などの条件が変わるため、一概に比較はできませんが、それにしても徐々にレベルが上がってきているように思われます。とくに一般の部は1分台までもうすぐというところまで来ていますね。

ちなみに、2018年は一般の部、女子・子ども会の部とも2017年と同じ優勝チーム。

一般の部は2分0秒台で2チームがデッドヒートを繰り広げ、女子・子ども会の部では「もはや彼女らではありません、彼らです!」という謎のアナウンスがされたことからもわかるとおり、2分20秒を切る、2分17秒台のタイムでの圧勝劇でした。

舟こぎ競争の魅力とは

190チームですから、参加者だけでも単純に計算すれば約1,500人。

会場の沿道にはテントが立ち並び、どれだけの人が集まっていることやら…という状況。

島の定番のおまつりということもあるのでしょうが、参加が気軽にできるという魅力がある一方で、各地の集落や企業、団体がそれぞれのプライドをかけた戦いを繰り広げるのがいちばんの魅力ではないかと感じました。

「どれどれ、見るだけ見てみるか」と思って軽い気持ちで見てみたら、ついつい見入ってしまう魅力が、そこにあるのです…!

夏の時期には、奄美まつり以外にも小湊港まつり(小湊漁港)、ふるさとまつり(龍郷)、あやまるまつり(笠利)、みなとまつり(瀬戸内)、ひろとみまつり(大和)など各地のおまつりで行われる島のまつりの定番。

夏に奄美大島に来ることがあれば、一度見に行ってみてはいかがでしょうか。