6月25日に有楽町で、高知県が主催する高知県最大の移住・就職相談会「高知暮らしフェア」が開催されるというので行ってきてみました。自分の移住先として有力な候補というわけではないですが、日本でもUターン、Iターンなどの移住者獲得に関しては最先端を行く自治体だと思います。ので、移住とか田舎暮らしの実態を知るのには良い機会じゃないかな、と。実際、フェアには県内のほとんどの市町村が参加していたようで、いろいろな出会いもありましたので、忘れないように記録を、と。
県全体で移住推進！高知県の特徴
高知県は四国の太平洋側に面する県です。よく見る地図でいうと、四国の左下、っていうと分かりやすいかな、と。よさこいが有名で、離島というイメージではないですが、海や川（四万十川など）のイメージは強いですね。
もともと土佐と呼ばれる国だったため、信長の野望とかやっていると大体、長宗我部氏が勢力を伸ばしだします。あ、これどうでもいい話だった。あとは明治維新のヒーロー、坂本龍馬の出身地でもありますね。土佐が薩長同盟を取り持って明治維新が～みたいな流れです。これもどうでもいいか。
あとは食べ物が美味しいということとか、お酒をよく飲むことなんかが伝え聞くイメージですね。イベントに行ってみてちょっと意外だったのは、漁業とか、海に関連した仕事よりも、林業とか、山間を流れる美しい川（仁淀川など）が前面に出ているケースが多かったということ。調べてみると、四国山地から太平洋にかけてが高知県になるわけですが、山地率、森林率が高い土地だそうです。個人的にはちょっと意外。
高知に移住するなら？実際に話を聞いてみた
イベントでいくつかの市町村のブースにお邪魔して話を聞いてみました。印象に残った話をいくつかまとめます。
高知県の中央部に位置する高知市に近ければ便利。だいたいOK
基本的に車社会であることから、「高知まで車で30分なので便利ですよ」というお話を伺いました。県庁所在地でもある高知市は県内ではダントツの都会。高知市まで近ければ、ふだんの生活だけでなく、医療などの面でも心配は不要なようです。そんな高知市ですが、位置的にも県の中央部にあるため、アクセスしやすい市町村は多そうです。
ちなみに、遠出する際は空港の利用が必要になると思いますが（さすがに新幹線はありません）、こちらは高知市のおとなり、南国市に位置しています。ので、このあたりにアクセスしやすい場所は基本的には便利そうですね。
高知市に近くなくても、一定の規模の市が近くにあるからOK
高知県は東に室戸岬、西に足摺岬という有名な岬があるわけですが、中央部じゃなくてもどうやら大丈夫だそうです。西であれば宿毛市や四万十市、東であれば安芸市や室戸市など、一定の規模の市があるため、高知市まで遠くても、普段の生活は困らないのだとか。
実際に高知県に住もうと思う人にとっては、あまり場所を選ばなくても、自分が気に入った土地に住めるというのはメリットではないでしょうか。「ここいい！いいけど…不便すぎる…」みたいなことはあまり起きなさそうな印象です。実際どうかはわかりませんけど。
移住者ウェルカム！地域おこし協力隊の採用も活発
まあ、県をあげてのイベントに県内の各自治体がそろってブースを出すくらいですから、その情熱たるやいかほどのものか、ということですよね。地域おこし協力隊もそうですが、その他の移住者を支援する体制も各自治体が競ってアピールしている状態でした。新たな地域ブランドを生み出すべく製塩に取り組む人であるとか、後継者不足が大きな課題となっている林業のチャレンジャーであるとか、もちろん農業・漁業などの一次産業に挑戦したい人も、絶賛大募集中、という雰囲気でした。
背景にはいろんな事情や危機感があるのかもしれませんが、都会から地方に移り住もうとしている人にとっては、最初に大きな壁となるであろう、仕事や住居の問題が自治体の支援によってある程度めどが立つというのは、やはり一歩を踏み出しやすくなる要素ですよね。
移住するなら高知はとても良い場所かもしれない説
イベントに参加してみた感想としては、「田舎に移住したい！」ということであれば高知はとても良い場所だな、と。いつもイケ○ヤさんが良い場所だとアピールしているのをTwitterなどで見かけているわけですが、あながちウソではないんだろうなあ、と思いました（いや別にウソだと思っていたわけでもないんですけど）。
個人的には、いろいろと声をかけていただけたのがありがたかったですね。イベントといっても、なかなか人見知りの僕にはハードルが高かったりするので。そしてそのなかで、なぜか出身地が同じ（兵庫県、神戸市）方とよく出会った気がします。
今のところ、離島への移住を第一希望としている僕にとっては少し優先順位が下がる場所になってしまうのですが、田舎での暮らしを考えている方には、ぜひ検討していただきたい場所です。もちろん、台風が来やすいなどデメリットもあるので、実際に移住する前には慎重に検討が必要だと思いますが…。
