僕が離島に移住しようと思った5つの理由。

僕が離島に移住しようと思った5つの理由。 実録:移住物語
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はじめまして。Mamoru+(マモルプラス)と申します。メディア関連企業に勤める30代のサラリーマンです(執筆時点)。昨年結婚し、今は夫婦2人、横浜で暮らしています。そんな僕ですが、2017年、離島への移住をめざして動き出すことにしました。

べつに、「まだ東京で消耗しているの?」とか言えたらかっこいいと思ったわけではなくて、いくつかの理由と、きっかけ、そしてラッキーが重なってのことです。そのなかから5つ、今日はご紹介したいと思います。もしこの記事を見てくださった方の中に、「あ、自分も同じこと考えているな」と思う方がいれば、参考になれば、そして良い気づきの機会になればうれしいです。

理由その1:人生の限られた時間を、いかに有効に使うかを考えた

最初にあげるのは、「時間」です。2017年現在、残念ながら人はいつか死にます。どんなにお金をたくさん持っていても、どれだけやりがいのある仕事に就いていても、世界の歴史を動かす力を持っていても、死ぬのです。

なんだか怖い話から始まってしまいましたが。僕も、あなたも、生きられる時間は限られています。その時間をどう使うか。そんなことを考えました。田舎で育った僕は、就職で東京に出てきて、はや10年ほど経とうとしています。サラリーマンとして、都会にもまれて、呑まれて過ごす毎日。このまま漠然と年を取り、死んでいく。そんな人生で良いのだろうか。そんなことを30歳くらいになって、考えるようになりました。

もうひとつ、これは僕の特殊事情なのですが。僕の父親は54歳、父方の祖父は50歳で亡くなっています。だから僕もきっと、50代くらいで死ぬんじゃないかと思っています。よく、離島や田舎への移住のタイミングとして挙げられるような、「定年を迎え、引退してゆっくり生活する」自分の姿が想像できないのです。

だから、今から、自分の「残り時間」と戦っています。その中でどれだけのことを経験し、どれだけやりたいことを実現できるのか。限られた時間の中で、どう生きるのか。そういう僕の考えが、僕を動かしているのです。

理由その2:いろいろな暮らしを体験したい

完全にワガママな理由ですが。いろいろな世界、いろいろな暮らしを体験してみたいなと思ったのもその理由です。僕は地元(神戸方面)と関東(東京・横浜)での暮らしを経験してきました。それぞれいいことも悪いこともあります。でも、両方知っているからこそ、地元の良さや、都会の便利さがわかるんですよね。

もっとちがう世界は見れないか。島国日本に生まれたなら、海や島に囲まれた暮らしはできないか。そんな好奇心が、離島への移住へ動き出したモチベーションにつながっています。モチベーションがないとこれはできません。そりゃー、引っ越さずにこのまま仕事続けていくほうが楽ですよ。わざわざ面倒なことしてるなあ、って自分のことを見ています。

しかもほんとに移住できるかわからないし、移住したところでそのまま安定して暮らせるかもなにもわかりません。ブログ作ったのに結局横浜にそのままいるかもしれないのです。それでも、やってみたいという、これは本当に思いが強くないと実現できないことだろうなと。そんな風に思っていたりします。

理由その3:サラリーマンという幻想の崩壊

僕は学歴に恵まれているわけでもなく、就職したのは資格を持っていたシステムエンジニアとして経験を積むためでした。そこから巡り巡ってなぜかマーケターとしてメディア系の企業にいるわけですが。

サラリーマンは高度成長期の日本を支えたヒーローであり、その活躍を支えたのは終身雇用と年功序列に代表される日本的な雇用形態です。でもこれって、もはや崩壊しつつありませんかね?

サラリーマンだから、定年まで安泰。会社のためにがんばれば、老後も年金ももらえるし、ゆっくり暮らせる。これ、どんなに甘めに見積もっても今の50代の人たちくらいまでが限界の世界だと思うんです。しかも大企業限定かもしれない。

そうすると、都会でサラリーマンを(しかも自分に向いてないという自覚がありながら)続ける理由って特にない気がするんですね。会社という存在に余分なあれやこれやといった管理をされながら、歯車のひとつとして動き続けても、会社がなにかを保証してくれるわけでも、サラリーマンであることのメリットがそんなに大きいわけでもないのではないかなと思うわけです(まあ、厚生年金や雇用保険、福利厚生などメリットがあるのはあるで間違いないのですが)。

たしかにある程度安定した暮らしはできるかもしれませんが、それでも結局給料が上がっても税金や年金で持っていかれる額が増えるだけですし。企業戦士としていろんなストレスにさらされたり、自分にコントロールできない要素をたくさん抱えて生活しなければならなかったり、満員電車に揺られて仕事に行かないといけなかったり。

そう考えると、たしかに10年ほどサラリーマンをしてきて、会社という存在に育ててもらってきている面はたくさんあるとはいえ、これからもサラリーマンにこだわる理由は何もないな、と。環境を変えるために安定した生活を犠牲にするの?みたいな話がバカバカしくなってきたわけです。いいや、もう、一歩踏み出しちゃおう。みたいな。

理由その4:生活するためのお金は、なんとか稼げる説

理由その3ともつながっているのですが、ある程度のスキルがあれば、お金を稼ぐ方法が多様化しているこの時代、生活するためのお金はある程度稼げるんじゃないかな?と思っています。

クラウドソーシングをはじめ、場所を選ばない仕事って増えてきていますし、コミュニケーションの方法が劇的に改善された現代においては、インターネットを活用して仕事をし、収入を得ることは難しいことではないのではないかな、と思っています。離島といってもある程度の場所であればインターネットを活用することは可能なわけですし。

もちろんビジネスにもよりますし、もっともっと場所を選ばない働き方が一般化してほしいという思いはもちろんあります。もっともっと、場所を選ばない働き方が増えて、東京に一極集中することなく、いろいろなところでビジネス経験やスキルの高い人が活躍する社会になれば良いなあ、とか、そんなことも思いつつ、離島などの現状に触れることによって、自分の視野やスキルの広がりが見えるのではないか、とも期待していたり、します。

理由その5:家族の状況が整っていた

どんなに自分が考えようと、どんなにやりたかろうと、周りの状況によってはできない、ということもあると思います。

自分は離島に行きたいけど、家族は便利な都会に住んでいたい、とか。子どもの学校が…とか。親の介護が…とか。あるいは、お店で商売していたりすると、今の場所を動けないのはあたりまえだったりするでしょう。

そういった「動けない要素」がない、というのが今回僕が本格的に移住を検討できる理由としては大きいです。家族で新しい生活を始め、今よりももっと一緒に過ごせる時間を増やしたいなと思います。なんかもっと人間らしい生活ができるんじゃないかな、とか。

そんなわけで、離島への移住チャレンジ、スタート

ということで、離島への移住に向けたチャレンジの記録を残してみたいと思います。成功するのか失敗するのかもわかりませんが、ここから数ヶ月、いろいろ動いていくなかで見たもの、聞いたもの、学ぶことを残せればと。

そしていつか、同じように考えたり、同じようなことを始めようとした誰かの役に立てば、このブログもまた、意味を持つのではないかと。そう、思うのです。