宮古島へ移住するのはどうだろう?調べてみた~仕事編~

宮古島へ移住するのはどうだろう?調べてみた~仕事編~:アイキャッチ 実録:移住物語
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移住する際に課題となるのが、住居そして仕事。働かざる者食うべからずとはよく言ったもので、収入源がなければ移住してもその後の生活に支障をきたしてしまいます。そんなわけで、仕事や給料などの事情について、現地で見聞きした情報をまとめます。大体のイメージがつけば、きっと後はなんとかなると思いますので!

観光バブルで仕事はある!が、気になる待遇と給料

観光地として急速に発展を続けている宮古島。ただ、そのひずみは至る所にあるそうで、地元のみなさんにとってはうれしい話もあれば迷惑な話もあるというのが、実情のようです。

港湾施設が整っていないのに、お隣の国からめちゃくちゃ大きな船を受け入れ。その船から港までボートでピストン輸送しないといけないのに…。とか。直行便増えたけど、空港側の受け入れ体制は整っていなく、ひたすら混雑するばかり…とか。

そんなひずみもあちこちで見られる今日このごろだそうですが、観光地としての発展ゆえに、仕事自体は困らなさそうです。店舗のアルバイト募集の貼り紙もたくさん見ましたし、ホテル建設などが続いているため建設業界は慢性的に人手不足なのだとか。

もっとも、企業自体は少ないので、正社員として就職するとなると就職先が限られるのも事実です。実際、内地(島外)から進出している企業は、ブランディング目的などのケースが多いのではないか(実利目的というのはあまりなさそう)という話も聞きましたし。

そして最大の懸念が給料。2017年8月現在の最低賃金は、東京都(932円)と沖縄県(714円)では200円以上の開きがあります。最低賃金にしたがって時給レンジがちがうとすると、100時間働くと20,000円の差が出るということですね。当然、この最低賃金は社員の給与相場にも影響しますので、社員の給料にも格差があります。

もちろん、家賃など生活費が安く済む面もあるわけですが、収入の大幅減は覚悟する必要があります。首都圏などから移住する場合には、生活スタイルが変わるということは事前にしっかり理解しておかないと、なかなか大変なことになりそうです…。

現地向けよりも観光客向けのほうが商売はうまくいく!?

自分でお店を開くなど商売をしたい場合は、まず現地にコネクションがないと難しいのではないかと思います。そうではなくても、お店や商売ごとはそういうのが大事ですからね。

宮古島の場合、お店を開くなら家賃は当然安めですが、一方でお店の料金設定は基本的には現地の給料や物価などの影響を受けるため、収入もそんなに期待はできないというのは事実。地元向けの商売についてはある程度すでに成り立っており、新参者が入る余地はそんなにないでしょう。これは島ならではの人間関係によって成立している経済環境も考えるとなおさらのことです。「いくらで何を買うか」より「誰から買うか」が重視される社会ですので、その文化を理解しておく必要があります。

ただ、たとえば飲食店に行って、そんなに安い感じはしないわけです。なぜでしょう?これもまた観光地の発展ゆえ。そう、「観光地価格」ですね。つまるところ、観光客向けにサービスや商品を提供するほうが、商売はしやすいということです。

とくに宮古島の場合、宮古島自体が観光地としてまだまだ発展している最中。観光客向けのサービスも、まだまだ足りないものがあったり、もっと多くの受け皿が必要だったりするでしょう。ひょっとすると、宮古島ならではの観光資源と組み合わせることで、これまで誰も手をつけていないビジネスを発掘して、第一人者になるチャンスだってあるかもしれません。そう考えると、おもしろいチャレンジができるかもしれませんね。

Web系の仕事なら問題ない!かもしれない(人による)

地元の方と話した時に言われたのは、「Web系の仕事ならこっちでもできるから問題ないと思うよ」ということ。もちろん人脈やスキルなどにもよるので一概には言えませんが、インターネット環境自体は(とくに中心部は)整っているので、インターネットがつながれば仕事ができる、Web系の仕事ができるある程度のスキル(と仕事を受けられる見込み)があれば、その形で収入を得ていく方が良さそうです。

最近ではフリーランスを支援する動きや、クラウドソーシング系のサービスの発展もあり(適切な価格設定かどうかの問題もありますが)、ますますチャレンジしやすい環境になっているといえるかもしれません。

そんなわけで、仕事についてまとめるなら、こんなところでしょうか。がんばって働きましょう!

  • 現地で働くなら仕事はあるが、給料が低いことは覚悟するべし(あと選択肢はそんなにない)
  • 自分でお店などをやりたい場合は、観光客向けにするとよし
  • Web系など、インターネットを活用できる仕事なら、現在のネットワークを活かして仕事を受けるとよし