奄美大島は、東に太平洋、西は東シナ海に囲まれた島です。
そして、島の形を見ていただくと分かることですが、北部の方が横幅(東西)に細く、そして場所によっては”くびれ”があります。
海に囲まれていること、そして”くびれ”。それらが織りなすハーモニーが生み出すのが、「太平洋と東シナ海の両方が望める」という島ならではの絶景です。
2つの海が見える場所とは
その中でもとくに細いのが、龍郷町の赤尾木集落。
赤尾木集落は東西を海に囲まれているのですが、その距離はなんと徒歩でも10分ほどという近さ。一歩間違えばそこより先は別の島になるんじゃないかというくらいの距離です。
そして、その赤尾木集落を見下ろせる峠からの眺めが絶景です。これを世に「2つの海が見える場所」と呼びます(とくに他の名前で呼ばれていないだけで、加世間峠というらしいです…)。
2つの海が見える場所の見どころ
これはもう、説明するまでもなく、海の美しさ、空の美しさ、そして緑に囲まれた集落の美しさ。そのすべての調和、そのものとしか言いようがありません。
左側に見えるのが東シナ海につながる赤尾木湾、別名奄美クレーターとも呼ばれる海。
右側に見えるのがハートロックなどもある太平洋の手広海岸~用安海岸にかけてのエリアです。
緑のあふれる集落と、珊瑚の海を眺める他に、一体何が必要だというのでしょうか。
2つの海が見える場所へのアクセス
確実に車じゃないと行けません…。
穴場というだけあって行き方も難しく、初奄美大島の方にはちょっと難易度が高いかもしれませんので覚悟を決めて行ってください。
まず、ビッグツー横(名瀬方面から行くと奥、空港側から行くと手前)の信号を曲がって戸口(とぐち)方面に進みます。
少し進むと左手にちょっときれいな橋があるので左折して橋を渡ってください。さらにT字路に突き当たりますが、そこも再び左折します。
あとは峠道になりますので、ひたすら道なりに進んでください。ひたすら進んでいくと、右側にちょっと空き地(砂利が敷いてある)ところに辿り着くので、そこに車を停めてください。パラグライダーの発射台があれば正解です。
それより先にも進めますが、現状ではその先は舗装されていない道になってしまうので、そこで折り返して戻る方が安全です。逆にいうと舗装されていないとこまで行っちゃうと行き過ぎています…。
車を停めた空き地にはちょっと人がいる…という場合にはそのまま舗装されていない道の方へ向けて歩いていくと見通しの良い場所があるので、ちょっと先まで歩くのもおすすめですよ。